短編

□夢主の場合
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コレコレコレコレコレの続き

















『あ、誰もいない。』


放課後になり、部室に入ってみると誰もいなかった。私が一番なのだろう。
でも鍵が掛かってないって、いくらなんでも不用心すぎでしょ…。部室荒らされたらどうする気なんだろう。


『ん?』


机の上にペットボトルが置かれてることに気づいた。よく花宮が座ってるところだし、これは花宮のかな?

ペットボトルを手に取ってよく見てみると、なんだかすごく美味しそうに見えてきた。飲みたい。まだあいてないし、貰っちゃおうかなぁ…。
いつも花宮には酷い目に合わされてるし、たまには仕返し的な感じでやり返してもいいんじゃないかな?仮にバレてもザキを巻き込んでやろう。うん、そうしよう。


ペットボトルを手に取り、蓋をあける。
中から香る甘い匂いに喉がゴクリと鳴った。

そっと飲んでみる。


『美味しい…。』


初めて飲んだ味だ。もう一口飲もうと、口に含んだ時、眩暈がした。


『あ、れ……?』


クラリ、と視界が揺れ、立っていられなくなった私は床に倒れ、そのまま意識を失った。
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