書物(美術)
□イヴ「私はメアリーが大好きなの」
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今日はメアリーが家に遊びに来る。
両親は出掛けていていないから正真正銘二人きりだ。
正直ウズウズしっぱなしだ。足の震えが既に貧乏ゆすりの範疇を越えている。
「ちょっ、誰か救急車呼んでェェェ!!!!」と叫ばれるくらいには痙攣しているかもしれない。
そうやってソファーでガタガタと悶える事数分。
インターフォンが鳴り響いた。
目を見開き、足の痙攣によって十分温まった筋肉を駆使し、ソファーから高く跳躍する。数々の扉を乱暴に開け放ち、玄関へボルトも真っ青のスピードで駆けていく。
今なら音速だって超えられる――――そのスピードを利用して何かおおよそ人類にはまだ早いであろう動きで瞬時にドアを開放する。
「あ、イヴ、久々「メアリィィィィィィィィィ!!!」
抱き付く。
「きゃっ!い、イヴ!?」
鈴を転がしたような透き通った声。羞恥にわずかに染められた頬。その麗しい(ry
今日メアリーが「おっ持ち帰りィィィィィ!!!」される事が決定した瞬間であった。