書物(池袋)

□疑問点
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「毎度毎度思うんだけど」

「みんな何故シズちゃんと俺をくっつけようとするのかな?」

「俺、何度も言ってるよね?人間は好きだけどシズちゃんは嫌いだって」

「この間は久々に顔を青くしたよ、シズちゃんとBLなんて」

「しまいにゃ、これを聞いたシズちゃんが」

『臨也ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

「って乗り込んでくる始末だしね、何で事務所の場所分かったんだろうね、どうせ新羅が教えたんだろうけど」

「で、話は戻るけど何で俺をBLに引き込もうとするのかな?何だい、俺を怒らせる実験か何かかい?シズちゃん以外は平等に愛しているから怒らないけど」

「それすらも愛おしいよ」

「でもシズちゃんとはやめてくれ、本当に」

「普通そういう役回りは波江に行くものじゃないかな?真の愛に目覚めた彼女が俺に……ってね」

「まあ彼女は死ぬまで弟一筋だろうけど」

「シズちゃんにも丁度原作ではヴァローナというヒロイン格が現れた訳だし」

「BLファンも少しは減るかと思ったら」

「これっぽっちも減らなかったね。むしろ新刊が発売される度に増えてるよね」


「そこまで俺を追い詰めたいかな?」

「いやまあそれなりに恨み買う人生は送ってきていると自覚はしてるよ」

「でもこれは好意から生まれてるんだよね」

「歪んでるけど」

「いや歪み具合じゃ誠二くんにはかなわないか」

「そろそろ時間だ」

「シズちゃん以外ならいいんだよ、心に留めておいてね」

「だからといって紀田くんに走らないでね、他の人ならBLもやぶさかじゃないって意味じゃないからね」


「じゃーね」



ブツン――――

(END)
 

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