嫁頑張る
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※こへ滝で下克上
※嫁が反抗期
※嫁の目標脱女形
※旦那酒に酔っている
※旦那最強伝説













朝。
「滝夜叉丸ーっ」
出会った瞬間抱きつかれる。

昼。
「あ、滝ー何処行くんだ?」
周りに人がいるのにも関わらず抱きつく。

夜。
「滝ー、滝ー。ねぇ、していい?」
週2、3回隠れて激しい閨事。









こんな毎日でいい、とこの平滝夜叉丸が思っているとお思いですか!
そう思い立ったのが、ついこの間。
今まで成り行きに女形だったが、自分だって自分だって…と滝夜叉丸は今日行動に出る事にした。
「七松先輩ッ! 今日は私が上になりたいです」
「えー?」
そこには酒に酔って顔を赤くしてほわわん、としている小平太。
大丈夫だろうか。
滝夜叉丸は純粋にそう思った。
「あ、あの七松先輩」
「んー?」
「今のお話聞こえてましたか?」
「聞こえてたぞー」
本当だろうか。
うわべで返事しているように思えたが。
「……、その割には普通ですね」
「とりあえず滝上やりたいんだろー?」
一応話は聞いていたらしい。
「あ、はい。まぁ」
「じゃあー、上、ね」
すると、小平太のよいしょという言葉で何故か滝夜叉丸は横になる小平太の上に乗る形となった。
「今日は下からいっぱいいっぱい可愛がるからな、滝ー」
「へ?」
しゅるり、と抜き取られる腰紐が手首に掛けられた瞬間、滝夜叉丸は嫌な予感がしてならなかった。
「ち、違います! 私が言いたかったのは」
「上になってくれるんだろー?」
「私が言いたかったのは今日女形はしたくないという意味で」
「何? 滝、私を抱きたかったのー?」
酔った甘い顔で小平太が首を傾げるようにした尋ねた。
「い、いけませんか! この平滝夜叉丸でもその気になれば」
「はいはい、でも私は抱かれるより抱く方が好きだから無理!」
満面の笑みで断言した小平太。
それに滝夜叉丸は
「そんな!」
と悲鳴を上げ、抵抗しようと暴れるが無駄な抵抗で服があっという間に脱がされていった。
「大丈夫だよ、私はこのままでも充分満足だから」
「私は不満です」
「ふーん、そういうなら今日はいつも以上に沢山愛してやらないとなー」
へらり、と小平太はとんでもない事を口にした。
固まった。
その言葉に滝夜叉丸は血の気が引くような寒気を感じた。
「いつも以上と言ったってそのいつもでも沢山やっているじゃないですか!」
「まだ足りない」
「何を仰るんですか!」
「あぁ、もう滝可愛いなぁ。滝ー、明日は休みだから朝までずっとやろうか」
酔いながらもぽろり、と凄い事を平気で言う小平太は実は普段以上に手に負えないのではないのか、と滝夜叉丸はその時そう思った。
その日の夜、滝夜叉丸は下克上失敗どころか、小平太にいつも以上に愛されたとか!














++++++++++
我が家の嫁に右位置出世は今後とも恐らくありません^^
残念だったねぇ、嫁。
……いや、まぁ嫌いじゃないんですけどね。
滝こへか滝次とか(ぼそ)
だが、こへ滝が一番好きだからホント残念ッ!
え?これの続きですか?
後日あると思いますよ、珍しく。
 

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