欲望の最果て
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※いきなりしてます
※媚薬と拘束
※無理矢理
※三郎が暴走












 君への想いに愛おしさと切なさが入り混じり、苦しんで、痛かった。
 心臓と直結しているらしい心が痛かった。
 こんなにも愛しているのに、雷蔵はそれを見て見ぬ振りをして受け流し、何もなかったかのように振舞うから。
 だから、




 私はついに耐えられなくなった。





「ひゃああ…は、あ!…ぁあ」
「またイったの? 雷蔵」
 手首を縛られ、目隠しをされ、されるがままに雷蔵は三郎に犯されていた。
 腹部には雷蔵が出した精液が飛び散り、自身は今も三郎に揺さぶられる度に精液を零している。
「や、やらぁ!・・・さぶろぉ!」
「どうして? こんなに気持ち良さそうにしているのに」
 三郎は乱れている雷蔵の制服を捲ると、黒い前掛け越しにぴんと立っている乳首を右胸の乳首は舌で舐め、左胸のは乱暴に抓った。
「そこはっ!・・・あっ・・・ああ!」
「ホント可愛いよ、雷蔵」
 そう言って三郎はより腰を打ち付けて、雷蔵の中を弄った。
 何度も何度も、中へ精液を出し続けた所為で自身を出し入れすれば、精液が雷蔵の秘部から溢れ出ていく。
「ひっ、ふあっ・・・な、・・・んで・・・僕なんの、さ」
 雷蔵は目隠し越しに泣きながら言った。
 しかし、泣いて赤面するその顔は三郎にとっては煽る要素でしかなかった。
「わからない?」
 三郎は愛おしそうに雷蔵の頬を撫でると、
「雷蔵が好きだから」
 と、言った。
「雷蔵、・・・私、まだ物足りないよ」
 そう言うと三郎は律動を一旦止め、手ぬぐいを取り出し、小瓶に入っている液を染み込ませた。
 それを雷蔵に無理矢理嗅がせる。
 すると、それはすぐさま効果を表した。
「ああぁ!・・・やめ、て・・・やめてぇ!」
 雷蔵は媚薬の効果に苦しむ。
 暴れば暴れるほど三郎の思う壷に嵌っていった。
 三郎はまた律動を再開した。
 雷蔵はびくびくと躯を震わせ、駆け巡る性欲に耐えようと身を捩る。
 しかし、躯が意思とは無関係に正直なもので
「や、ああっ・・・うあぁ・・・また、またイっちゃう!」
 やがて快楽に溺れていった。
 さっきの三郎にされるがままとは反対に今度は雷蔵自らが腰を振って快楽を得ようとしていた。
 それを見ていた三郎はニヤリ、と笑ってわざと自身を抜き始めた。
「あぁ!・・・な、三郎っ、抜かないで!」
「残念だが私は疲れたんだ」
「だめぇ!お願い!!」
「我儘だなぁ、雷蔵は」
 三郎は呆れた口調で精液まみれになっている雷蔵の自身をぎゅ、と握り締めた。
「やぁああああ!」
「そんな事いうなら、雷蔵の此処苛めるよ?」
 握り締めた手を自身の根元へと移動させるとまた三郎は雷蔵の望んでいた通りにまた自分の自身を雷蔵の中へ入れて律動を始めた。
「んぁあ!・・・やらぁっ・・・ヘンに・・・なるぅう!」
「ハハ、凄い乱れようだな。雷蔵」
「もう、・・・イく!・・・イかせてぇ!」
「なら、私の事が好きだと言え」
 三郎は空いている片手で雷蔵の自身の鈴口を爪で引っ掻き、尿道を穿るように苛めた。
「はぁあ!・・・やめてぇ!」
「言えば、イかせてあげるし、止めるけど?」
 三郎は楽しそうに激しい攻めを続ける。
 余裕が無くなりかけていた雷蔵はもう限界だった。
「さ、さぶろぉ・・・好、きだよぉ!」
 やっと聞けた。
 三郎は心の奥で達成感を得た気がした。
 本心なんて知った事じゃない。
 その言葉が聞けただけでも最高の幸福だと思えた。
「うん、私もだよ」
 三郎は雷蔵の自身を握っていた手を離す。
「あ、あぁあああ!」
 すると、雷蔵は溜まっていた分だけ精液を放った。
「あ、あ…」
 口から流れる唾液がいやらしい。
 三郎は今まで雷蔵に付けていた目隠しを漸く外した。
 目隠しの下には目元を赤くして、泣いていた雷蔵の顔があった。
「雷蔵」
 くちゅ、と音を立てて口付けをした。
 深く、深く。
 味わうように。
 三郎の中ではもう気持ちなんてどうでもよくなっていた。
 この後、雷蔵に嫌われても、避けられても平気だと思った。
 今、こうして躯を繋げて愛おしく口付けと愛撫が出来るのならもう悔いはない、と。
 



 欲望の最果てにあるのは満足という名の諦め。




++++++++++
好き。
だけど、欲しいがままに手に入れたらもう満足。
いらないってわけじゃなくて、もし両想いになれるのならすごく幸せなんだけど、無理だろうと思うとじゃあ、それだけでいいや、みたいな。
三郎はそんな奴だと思う。
この続きが書きたいな・・・、どうしよ。
 

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