その華は自ら折れた
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※いきなり裏です。
酷いもんじろとせんさま見たくない方はご退場お願いします。











 日のある内は二人の関係に大した差はない。
 相手は相変わらず眼の下に隈を作り、眠たそうにしながらも物事をこなし、自分も余裕を大事にしつつ、一日を過ごしている。
 しかし、それは表上の自分達であり、偽りの自分達。
 夜になり、蓋を開ければ人とは時として変わるものである。
 恐らく、これは自分が望んだことなのかもしれない。
 女に対して抱く愛が欲しいとは言わない。
 ただ、せめてその手が一時でも自分を愛(め)でてくれれば、何もいらなかった。














 濡れた水で玩(もてあそ)ぶような音と途切れ途切れの喘ぎ声。
 たったそれだけの音で人は妖しく酔う。
 とある部屋、その音は小さながらも部屋全体を淫らな雰囲気に作り出していた。
 これはもはや遊ばれている、と思ったのはいつ頃だったろうか。
 仙蔵は四肢が縛られている上に無理矢理暗く閉ざされた視界の中、ただ敏感に感覚を感じ取る躯(からだ)に簸(ひ)たすら喘ぎ苦しんでいた。
 両腕は後ろで縛られ、足は閉じられないように膝下に一本の棒を通され、足を固定されている。
 身に着けていたものは全て剥がされた。
 今は目隠しされている為、躯に這う手が何をしているのかを先読みし、与えられるものに耐えなければならない。
 這う手が胸を撫でた。
 傷だらけでがさついた決して綺麗とはいえない手だった。
 その手がぎゅ、と突起を抓(つね)る。
「んぁあ!」
 痛みと共に湧く快感に白濁の液が飛ぶ。
「これで何回目だよ、お前」
 呆れるような嘲笑うかのような声が聞こえた。
 熱を虐げている手は止まっていない。
 今度はその手で自身を上下と動かし撫でつつ、秘部の奥を三本の指で掻き回している。
「ひ、ぁ・・・・・・は・・・も・・・文次郎」
 声を発している仙蔵は文次郎が手を動かす度に躯を震わせた。
 されながらも更に首筋や足の付け根など至る所に朱印が咲いていく。
 
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