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ログ(たけや家)
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※たけや家
※心の声が!
※ドキドキ








『突然の訪問』





夜八時を回ろうとしていた頃。
病院は基本、この時間帯に閉めている。
八左ヱ門は院内の掃除と今日一日の会計を済ませ、病院の入口に鍵を閉めようとした時だった。
「先生」
という声が聞こえた。
カチャリ、と鍵を閉めてすぐ声のする方を見るとその向こうには大きなキャリーバックを引いている人がいた。
黒く長い髪に白い服が似合う清楚な印象の女性。
「お嬢さん…?」
そこには名店・久々知料理店のお嬢さん、久々知ひよがいた。
「え? どうしたんですか!?」
荷物からして旅行にでも行くのではないかと思ったが、何か様子が違う。
少しずつ近づき、様子を見ようとしたその時、突然胸にどんっ、と強く衝撃が走った。
目の前で黒くて長い髪が揺れる。
「先生、先生…」
ひよが八左ヱ門に抱きついて来たのである。
あまりの突然さに八左ヱ門は今自分の心臓が驚いて大きく動いているのが嫌でもわかってしまった。
抱きつかれてドキドキしている。
だが、それともう一つ八左衛門を動揺させる要素があった。
ひよの豊満な胸が見事当たっている事だった。
ヤ、ヤバイ…、胸が。
てか、このまま下を見たら谷間が見えそう…!
ああもう、俺の馬鹿ぁあああああ!
「あ、あの、お嬢さん? と、とりあえず落ち着いて下さい!」
寧ろ、自分が落ち着くべきなのだが、自分に言い聞かせるように平常心を保とうと何とか気持ちを抑えて、八左ヱ門は言った。
ひよの肩を持って二人の距離を少し空けると、二人はふと目が合った。
また心臓が動揺しまいそうになった。
正直言うと二人はこんなに近距離で接する事自体初めだったのである。
いつも自分はペットの体調を見る獣医で相手はそのペットの患者を連れてくるお客さんでそれ以上の関係なんて全くなかった。
病院以外でこうやって接している。
それだけでも、八左ヱ門は嬉しかった。
何故なら、自分は今自分の目の前にいる女(ひと)が好きだったから。
そんな胸の奥を隠して、八左衛門は
「えっと、一先(ひとま)ず俺の家来ますか? 話ぐらい聞きますよ」
と言った。
ひよは俯きながら、
「すいません」
と謝る。
「いいですよ、俺は別に」
こうして二人は本当に八左ヱ門の家に行ったとか。







その後、二人はどうなったんでしょう。







++++++++++
たけや家です。
基本ドキドキな話中心にしたいです。
すいませんね、自分向きで。
だけど私はうまくてたまらないんですよね!
うまうまー。
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