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ログ(ななまつ家)
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※クリスマスverななまつ家
※にはには夫婦







『流星群』









へっくしゅ。
滝は一人ベランダから夜空を見上げた。
そこにはやはり電気の多い町に住んでいる所為か、一等星か二等星しか見えない少し淋しい星空があった。
今日、ふたご座流星群が見えるというテレビのニュースを見て、つい気になってお風呂上りに外へ出てみたのだ。
しかし、いくら風呂上りで上にカーディガンを着ても、冬の寒さは一気に熱を奪い、手はもう冷たく冷え切ってしまった。
「そう簡単に見えないか」
肝心の流星群が全然見えないんじゃ話にならない。
そろそろ戻ろうか。
そう思っていた時だった。
ベランダの戸がガラガラと音を立て、開く音がした。
「滝、そこにいたのか」
出てきたのは小平太だった。
「あ、すみません」
「いや、別に。でも、夜の外に出るなんて珍しいな。滝、寒さに弱いだろう?」
「今日、流星群が見えるそうなんです」
「流星群が?」
「はい、でももういいです」
滝はそう言って戻ろうとすると、小平太は滝の元へと身を乗り出し、滝を抱き締めた。
「あーあ、こんなに冷たくなっちゃって」
「すみません」
冷えている身体に小平太の腕の中の温もりはとても心地よかった。
ゆっくりと冷えていた身体が温まる。
「もう少し見てみるか?」
「いえ、やっぱりこんな町中じゃ流星群なんて無理な話だったんですよ」
少し残念そうな顔で滝は笑う。
小平太はふと空を見上げると、あるものが見えた。
「滝、上を見てごらん」
小平太が指を指す。
言われるままに滝は指された方向を見上げると、そこには薄らと流れる流星群が見えた。
本当に薄らである。
「あ」
道理で気付かないわけである。
「よかったな、滝」
「はい」








今日も七松家はゆったりです。







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季節ネタすいません。
つい書きたくなったんですorz
いや、流星群って本当に見辛い!
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