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ログ(ななまつ家)
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『帰ってきたら』








夕方になるといつも七松家の台所では楽しそうに料理をする新妻の滝の姿がある。
身に着けている白いフリルの付いたエプロンは勿論、旦那がプレゼントしてくれたもの。
手際よく人参やジャガイモを切っていき、調理の邪魔にならないように横に置いてある本を見る。
そこには『ビーフシチュー』の作り方が載っていた。
時計を見れば、五時半を回っている。
今日は金曜日、明日は休み。
滝は帰ってくる旦那の帰りを料理を作りながら心待ちにしていた。
家のドアが開いたのは、七時過ぎ。
「ただいまー」
今までずっとソファに座って待っていた滝はその声を聞くとの真っ先に玄関へと飛び出した。
「おかえりなさい!」
そこにはスポーツジャージを着ている小平太がいた。
「滝ぃー」
小平太は滝を見るなり、がばっと抱き締める。
「疲れたよー、今日も」
「お疲れ様です。先にお風呂にしますか? それともご飯にしますか?」
「それと?」
「え!?」
「何か忘れてない?」
小平太はにこやかに笑う。
何を言って欲しいのか、は会話上想像が付く。
滝は一気に顔を赤くする。
「あ、えっと…」
どんなに恥ずかしがってもどうやら相手は言葉を聞くまで待つらしい。
ついに滝は恥ずかしながらも
「わ、私に、…しま……すか?」
「勿論!」
そう言って小平太は滝をお姫様抱っこで寝室へと行った。
その後の事は二人しか知らない。






今日も七松家はアツアツです。








++++++++++
この後、旦那の要求により裸エプロンするんです(おい)
恥じらいながら「見ないで下さいっ」って言って余計に旦那誘って嫁が大変になるという。
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