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ログ(ななまつ家)
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※ななまつ家
※ゆったり
※嬉し恥ずかし













『試しに手を当ててみる』







妊娠が発覚してから滝はソファで大人しく、定期的に少しずつパンやおにぎりを食べるという生活をしていた。
つわりがピークの時期らしく、無理をするといつ倒れたりするかわからないからだ。
後、食事も少し食べられるものと食べにくいものが出てきた。
「滝、昼は冷蔵庫にあるから」
台所から小平太が出てきた。
滝にとっては申し訳ないことにつわりが原因で朝と昼の食事は小平太に作ってもらうようになった。
夜の食事だけ滝がやっている。
「あ、ありがとうございます」
「いいって、滝もしんどかったら無理しちゃ駄目だからな。じゃあ、行ってきます」
「はい、いってらっしゃい」
そうして小平太は職場へと行く。
この後に残っている掃除、洗濯といった家事は滝の役目である。
これらは大丈夫なのだ。
しかし、どうしても料理になるとどうも食べ物の匂いだけで気持ち悪くなる。
早く、このつわりが終ればとしぶしぶ願う。
ふと試しに自分のお腹に手を当ててみた。
以前とあまり変化のない腹部だが、そこには間違いなくもう一つの命があって…。
でも、なんだかそれが実感ないのである。
つわりもただの体調が悪いと割り切れば、今の日常は少し前の普段と全く変わりが無いようなものだからだ。
本当に赤ちゃんがいるのかな?
本人にしかわからない不安と疑問。
もう少ししたらわかるのかな?
赤ちゃんがお腹を叩くって聞くけどどうなんだろう?
何か本でも買うべきだろうか?
まだまだわからない先の話。
考えてみてもわからなくてもついつい考えてしまう。
母親になるというのはそんなものだろうか。







今日も嫁は頑張ってます。









++++++++++
いつ頃に皆揃うんでしょうかね^^
気がつけばとんとんと増えていそうな気がします。
嫁、頑張れーーー!
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