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ログ(ななまつ家)
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※ななまつ家
※季節ネタ
※バレンタイン
※チョコは本命しか受け取らない旦那
※旦那は甘いモノが苦手だと思う(煮豆ネタより)








『気持ちアツアツに甘さ控えめ』






滝はザクザク、とまな板の上でチョコを刻んでいった。
その周りには解きほぐした卵に、ふるっておいた薄力粉、上白糖、無塩バター、そしてチョコチップが入ったガラスの器が置かれいる。
ザク、ザク…
硬い板チョコを刻むのは苦労するもので、それが刻みきるのに数分掛かってしまった。
「ふぅ」
一息つくと、次はその刻んだチョコとバターをボウルに入れ、湯せんにかけて解かしていった。
今日はバレンタインデー。
大事な人にチョコをあげる日。
滝は丹精込めてお菓子作りに励んでいた。
今作っているのはチョコブラウニー。
簡単にかつ短時間に出来るこのお菓子に滝は小さな工夫を凝らしていた。
それは使用しているチョコはビターチョコレートで上白糖も少なめにしていること。
甘い物が少し苦手な小平太の事を思っての工夫だった。
てきぱきとチョコを解かしていけば、卵や砂糖、薄力粉を入れて混ぜていき、型に入れれば後は余熱で温めていたオーブンで焼けば作業はあっという間。
「出来上がりが待ち遠しいな」
そう呟きながら、滝は暫くオーブンをじっと眺めていた。
「ただいまぁ!」
その夜、小平太が帰って来ると家からふんわりとした甘い香りと共に滝がやって来た。
「おかえりなさい!」
お帰りのハグはいつものこと。
本当に抱き心地がいいな〜、と思うのは小平太だけの秘密である。
「滝ぃ、いい匂いするんだけど、何かお菓子作ったの?」
「はい、小平太さんの為に。ちゃんと甘さ控えめにして作りましたよ」
「じゃあ、先にそっちを食べたいかなー」
「だ、駄目です! 夕食の後にして下さい!」
「えー、だって皆からのチョコ断ってまで滝からの本命チョコ貰えるのをずっと待ってたんだぞ?」
「それでも、駄目です! 最後のお楽しみです!」
「じゃあ、その時は滝と一緒がいいなー」
「そ、それは構いませんが…」
甘い甘い時間、甘い甘い空気。
誰にもそこに入れないもので、七松家の夜は一体どうだったのでしょう?






今日の七松家はハッピーバレンタイン!




++++++++++
夜、旦那はやりますよ。
チョコプレ(ry
いやはや、一足先にって感じですが、バレンタインネタでした!
甘甘〜♪
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