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ログ(ななまつ家)
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※ななまつ家
※全てはこれが書きたかった
※嫁が夢を見ました






『夢の中で』









その日、滝は奇妙な夢を見た。
「やっと会えた…」
という声に滝が振り返るとそこにはに泣いている着物を着た三人の子ども達が立っていた。
「…誰?」
見覚えのない子ども達だった。
しかし、その中の一人が泣きながら
「あんた何処、行って、たんだよぉ…、俺達ずっ、と…ずっと、捜してたのに…」
と腕で目をゴシゴシと拭きながら言った。
傍らにいた二人の子もコク、コク、と首を縦に振り、両手で顔を覆うようにして泣いている。
私が泣かしたの?と疑問が湧く。
だが、少年達は紛れもなく自分に言っていた。
おかしな話と思ったが未だ泣いているその姿に滝は思わず
「ご、ごめんね」
と言った。
すると、その子達は目元を拭っていた腕を止め、滝を見た。
「ごめんね、私が悪かったから泣き止んで」
すると、その子ども達は一斉に滝に向かって駆ける。
その時の滝にその子らに対して恐怖といったものは何もなかった。
腕を広げてやって来るのを待っているとその子ども達は勢いに任せて滝の元へと飛び込び、また一段と泣き出した。
滝は黙ってその子達を優しく抱き締めた。
よしよし、と撫で、背中を擦り、宥め続けた。
最後まで何処の子だったのかはわからなかった。
それでもとても懐かしい気持ちだった。
前にも会ったような不思議な感覚。
それはあの人と初めて会った時に似た不思議な感覚。
翌朝、あの少年達は誰だったのだろうと滝はついに小平太に口にした。
「今日、変な夢を見たのです」
「夢?」
「はい、誰なのかはよくわからないんですが子ども達が私を見つけたとか言って泣いていたんです」
「ふーん」
頷きながら小平太は聞く。
「なんか不思議ですねー、子どもが出来るっていう予知夢だったらいいのですが」
「実はそうだったりしてな」
滝が不思議がっているのとは反対に小平太は面白がるように言った。
「え?」
見ると本人は笑っており、何かを知っている様子だった。
「ねぇ、どんな子達だったの?」
「え、まぁ何か着物っぽいのを着ていた三人の子どもです」
「じゃあそれは間違いなく予知夢だ」
「そうなんですか?」
「私にもわらない、なんとなくそう思っただけだ」
「わ、わからないから聞いているのにそれは酷いです!」
酷いです、と拗ねるように呟くと小平太は滝を抱き寄せて抱き締めた。
「あー、もうごめんってば」
しかし、これはちょっと後の事、とある事件発生の約一週間前の事である。





今回、七松家にまさかの波乱の予感?



++++++++++
ごめんなさい。
謝ってばっかですが、それしか言えないんです!
滝の言うあの人は旦那です。
記憶はないですが、結構感覚的に嫁は前世を感じ取ってたりしてます。
いつか出逢い篇も書きたいですね。
先生な旦那と生徒な嫁の禁断の愛!!←
もうぉお長かったこのネタにもそろそろ終止符打ちたいと思います!
ではでは。
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