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ログ(ななまつ家)
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※ななまつ家
※嫁は高卒で卒業後すぐに結婚しました
※成人式ネタ









『君と並んで成人式祝い』









一人の年頃の娘の着物の着付けが終わった。
「うん、やっぱり滝は赤が似合うなぁ」
袴姿の小平太がその娘の後ろで言うと、
「そ、そうですか?」
その一言に滝は振り返った。
全体的に紅で統一された和装。
鮮やかな牡丹や蝶が描かれている古典調の着物に肩には白いふわふわなファー。
そして、髪は上で纏められ、そこには花の髪飾りが挿してある。
「うん、すっごく。結婚式のウェディングドレスの時みたいに綺麗」
「でも、あの時は白でしたし、今とはまた違うのではないですか?」
「確かにそうだな。でも、まぁなんていうのかな。ドレスも綺麗だったんだけど、今思うと本当に滝は着物が似合う。これぞ大和撫子みたいな」
「もう大袈裟ですよ」
「本当だってば。滝は綺麗だよ! 私が保証するから!」
その時、部屋のドアが開く音がした。
「七松さん、記念撮影の準備整いましたのでどうぞ」
出てきたのは写真屋のスタッフ。
「あ、はい。行こう、滝」
小平太が言うと、滝は慌てるようについて行った。
スタッフの人の後を追えば、そこは撮影広間。
洋式の上品な椅子が一脚置かれ、
「では、妹さんはあちらに」
「あ、違います。妻です」
旦那の素早い訂正。
「あの、えっと…」
「私達、夫婦なんです」
それに次いで滝が言うと、スタッフが小平太と滝を交互に見やり、目を点にさせたのは無理も無い。








こうして出来たのが、一枚の写真。
そこには夫婦二人が仲睦まじく写っている姿があった。









どんな日でも七松家はおしどり夫婦です。








++++++++++
嫁の成人式前でしたー。
この後もちょっと続きます。
嫁には赤が似合う!
ありだと思います!
てか、正直旦那に「妻です」といわせたかっただけ←
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