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□ログ(ななまつ家)
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※ななまつ家
※寒がりな嫁と暑がりな旦那
※夫婦の鉄則、相手を思う気持ち!
『二人でぬくぬくと』
「滝ー。ちょっと暑くない? この部屋」
小平太が手でパタパタと仰ぎながた言った。
「そ、そうですか?」
炬燵に入り、蜜柑の皮を剥いていた滝が近くで焚いているストーブをちらりとみて部屋の温度を見た。
温度は21度。
「そんなに暑くしているつもりはないのですが」
「滝は寒い?」
「いえ、今ぐらいが丁度いいです。なんならストーブ消しましょうか?」
「いい?」
「炬燵で何とかなります」
「じゃあ、こうしよう!」
小平太が滝の後ろへやって来ると、ぎゅっと抱き締める。
「えぇ?」
何が起きているのか、わからない滝は状況が読めない。
「いやぁ、暖かいな!」
「え、こ、小平太さん!」
「こうすれば、滝も寒くないし、丁度いいだろ!」
「そ、そうですが」
わかります、わかりますが、これは…
「は、恥ずかしい、です…」
「え? どうして?」
今日も七松家はほかほかです。
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旦那は間違いなく、暑がりだと思う。
嫁は冷え性&寒がり。