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ログ(たけや家)
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※たけや家
※笹豆腐
※油断大敵
※とりあえず初心(うぶ)すぎる
※困った時のお供・ティッシュ箱⊃□








『衝撃的な朝』






八左ヱ門は外のチュンチュンと鳴く鳥の声でうとうとしながらも閉じていた目を開けた。
何か柔らかい。
まるで抱き枕でも抱いているかのように。
ぼんやりとしていた視界が段々とはっきりしてくる。
すると、自分の正面には綺麗なひよの寝顔があった。
えぇええ!?
何故!?
一体、何故!?
寝ぼけていた頭が一気に覚醒する。
俺、ソファベッドで寝てたよな?
寝室のベッドお嬢さんに貸してたよな!?
八左ヱ門は昨日の出来事をいろいろと振り返る。
とりあえず、家(うち)でお嬢さん居候させようとして云々と喋って、何かすんなり物事決まって寝ようとして一応、別々に寝てたような、ないような…
でも、起き上がろうにもこの状況は難しいものがあった。
それは今、自分の腕がお嬢さんの枕になっていることだった。
恋人ならよくある、腕枕。
まだ自分達恋人でもなければ、まだただの知人なんですけど!
そう自分で自分にツッコミを入れるが、流石に起きなければ朝食が作れない上に病院が開院出来ない。
ゆっくりと身体を起こし、近くにあるクッションを掴む。
そして、腕を少し上げて出来る隙間にクッションを挟み、腕を抜こうとした時だった。
今まで寝ていたひよがゆっくりと目を開けたのだった。
「んん、先生?」
まだ眠気から完全に覚めないながらもそう呟き、上を見上げるとそこには
「え、ええ? 先生!? どうしたんですか!?」
ひよに背中を向けて両手で鼻、口あたりを押さえる八左衛門の姿があった。
「い、いえ、別に、たい、した事じゃ」
「で、でも血が」
「す、すいません…。出来れば近くにティッシュ箱を取ってくれませんか?」
「あ、はい」
そう言ってひよは近くにあるであろうティッシュ箱を捜しにベッドから降りたのだった。
もぉおおあの上目遣いが!
上目遣いがぁあああ!
どうやら寝起きの上目遣いがいい意味で良かったようです。






竹谷八左ヱ門、26歳独身。
彼の必需品はティシュ箱。






++++++++++
彼を応援したい方は是非ティッシュ箱を送りましょう!←嘘です
段々ヘタレ化していますが、お気になさらずに。
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