小説館
□その手から愛を感じる
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頭に感じる優しいぬくもりと感触
ホンマに撫でてくれてたんかな、お姉ちゃん?
「んーぉ姉ちゃん?」
まだ、ボーとしてる意識で撫でてくれてた人に声をかけた
お姉ちゃんしか家にいないはずなのに…
「お姉ちゃんやないよ」
「あーしはアンタの彼女やよ」
返ってきた
可愛い声と訛り言葉
聞こえてくるはずのない
大好きな高橋さんの声にびっくりした
「たっ、高橋さんっ!」
起き上がろうとしたけれど、高橋さんに押し返されてベッドに逆戻り
「無理せんでええって」
困ったような顔をする高橋さんに愛佳の素朴な疑問をぶつける
「な、んで?高橋さんが愛佳の…」
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