駄文置き場

□ルークの最強武器。
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「…これ。」
「え、ガイ……っ!?」
「いいんだ、いや、」
使ってほしい。そう言われると受け取らざるを得ない気がしたのだ。
「魔王、ダオスだよな。倒してくれよ。今のお前なら倒せるから。それを見込んで、お前に渡す。」
よく手入れされた刃は、碧の青年から翠の少年へと渡された。
「ガイ…俺、やるよ。」
少年は顔を上げた。
「………ルーク。」
「ん、何だ?」
「愛してるよ。」
………沈黙、その後。
「…いきなりこっぱずかしいコト言ってんじゃぬぇーぇぇええ!!!」
恥ずかしさのあまり絶叫。
「いや、ルークがあんまり可愛いから。」
「うわぁ、もうなんなんだお前!!」
「お前の使用人で恋人のガイ様?」
よくもまぁそんなことを言えたものである。
「こっのタイツ…!!」
「じゃあお前は俺が嫌いか?」
「はあぁ!!?」
いくらなんでも飛躍しすぎだろう。
「だ、誰も、んな…コト……「じゃあやっぱり恋人だな。」



―――今の自分では勝てそうもないと悟った少年だった。
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