弐
□公開
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同日夜。
サスケは無事に帰宅し、サクラと共に、食卓を囲んでいる
サクラは、サスケがどんなに遅くなっても、夕食を食べず、必ず待っている。
サスケはそんなサクラが大好きだった。
「サスケくん。お仕事はどう?」
不意にサクラがサスケに訊いた。
「あ、あぁ。順調。あ、でも、やっぱりナルトは変わらずだ」
サスケは苦笑しつつ言った。
「そっかぁ」
けらけらと笑ってサクラは答えた。
「…にしても。」
ふぅ、とサスケは箸を置いた。
「若、には馴れないものだな。」
婿入り1年強。
若呼ばわりには未だ馴れないサスケは心底辛いものがあった。
「いいじゃない。」
ふふ、とサクラは笑った。
「私はお嬢。貴方は若。対等なんだから。」
ちゅ、とサクラはサスケの頬にキスを落とす。
「まぁ、いいか」
若、と呼ばれた優等生はお嬢と呼ばれる生徒会長と末永く幸せに。
更には春乃組の更なる繁栄をもたらした。
→あとがき