弐
□公開
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「おはようございます」
サスケは、春野家に婿入りした。
元々、サスケには兄がいたので、両親は兄のことで手一杯。
サスケという、次男坊は、放置放題だった。
春野家の朝。
サスケは起きたら、まず、サクラがいるだろう、台所に顔を出す。
「おはよう、サスケ君」
にこりとサクラが笑う。
「あ、おはようございます。若。」
「あ、あぁ…おはようございます。」
サスケは、若と呼ばれていた。
なんとも慣れない、サスケは困ってしまっている。
「その、若って呼ぶの、止めてもらえないかな?」
「なんでですか?若。」
サクラと一緒に台所に立っていた、使用人の白雪はキョトンとした顔で答えた。
「慣れないし…第一、春乃組を継ぐのは、サクラだろ?」
「ですが、これは、会長がお決めになられたことですし。お嬢のお婿様なんですから。」
…若でいいと。
はぁ、と白雪やサクラにばれないようにサスケはため息をついた。
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