弐
□イき遅れの蝉
1ページ/5ページ
夏の名残が頬を撫でる
ミンミンゼミが一人寂しく鳴いている
この夏。
忍歴史的に大きな戦争が幕を閉じた。
大戦の名は、第四次忍界対戦。
砂の里、我愛羅率いる連合軍対うちはサスケ率いる殉じた名だたる忍びたち。
連合軍には殉じた忍は多かった。
木ノ葉の優秀な医療忍者が何人も己の無力さに涙した。
この合戦は連合軍のうずまきナルトとうちはサスケの死によって決着がついた。
第7班、暗部として、ヤマトが死に、はたけカカシは重傷を負った。
うずまきナルトとうちはサスケの決戦地、終末の谷。
唯一健康に生き残った春野サクラが立っていた。
「ナルト…サスケくん…お疲れ様。…
.