京極

□拍手再録
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「知識とは活用することを前提としていて、それだけ持っていても意味がないそうだ」

縁側で紙巻き煙草を吸っていた関口が、そう口を開いた。

「関口君、それは」
「意味がないそうだよ」
「当てつけか。当てつけなんだな」

外は、憂鬱にも雨だ。

「喧嘩なら買うよ。買ってやろうじゃないか」
「別に僕は何も言ってないじゃないか」




 
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