京極

□初めての始まり
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不意打ちとはまさにこのことだ。
僕の頭の中の冷静な部分が、そう結論付けた。


ちゅ、と青春真っ只中みたいな音を立てて、中禅寺の唇が離れた。

「関口君…」

向けられている視線が熱っぽいのも、今は無視しよう。

「中禅寺。五月病にはまだ早いよ」

とりあえず、らしくなさ過ぎる行動を、脳味噌から疑ってかかったらそれはもう、呪い殺されそうな目つきで睨まれました。
恐いです。

ごめんなさい、とこっちは欠片も悪くないはずなのに思わず謝ってしまった。

 
 
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