SuperHero
□スマイルケーキ(冒険)
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ここはボウケンジャーの五人が待機するサロン。
今日は特にする事もなく、全員思い思いの時間を過ごしている。
「なんか…小腹が空いたな」
ぽつりともらしたのは意外な人物。普段はクールに決めているくせに、中々熱い大告白をやらかしてくれた、
黒い人…もとい。ボウケン・ブラック=伊能真墨。ソファーに座って雑誌を眺めていた彼は、
お腹の辺りを押さえて立ち上がる。
「あ、君もそう?実は僕もなんだよね」
真墨に同意するのはボウケン・ブルー=最上蒼太。真墨の近くの椅子に座ってギターを調整していた彼は
テーブルにギターを立て掛けるとぐいっ、と背伸びをしてから照れた様に笑う。
「何だ…。お前達もか?」
そう言って読んでいた小説から顔を上げたのは、我等がボウケンジャーのリーダー。ボウケン・レッド=明石暁。
「ふぇ〜んっ、お腹空いたよぉ…」
テーブルに顎を乗せ、今にも泣き出しそうな顔で呟くのは間宮菜月。彼女もボウケンジャーの一人でボウケン・イエロー。
菜月の前には彼女のお菓子入れ(本人曰く非常食)が空になって転がっている。