D.A-2
□本音。
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「ごめ…なさっ…」
「生きたくないなんて…言わないでよ…、」
「ご、めなさいぃ…っ」
「…ばか…」
「…ぅっ…キリさ、ん…っ…」
エルーの頭を撫でながら目に溜まる涙を隠すかの様に伏せたその瞳は、もう切なさしか無くて、謝り続けるエルーをそっと抱き締めていた。
本音と本音がぶつかって、傷付いて、癒されて。
何も無かった二人の間に生まれたこの感情は何と呼ぶべきか、まだ誰も知らなかった。
「…お願いだから、もうこんなこと言わないで…」
「…っ、はい…」
「…お願いだから、もうこんなこと思わないで、」
「っはいぃ…っ」
本音。
(死にたい、なんて)
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病んでるエルーとか、(´・q・`)
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