Short Story
□桃太郎(後編)
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「…!あれはたいまつの火…」
最初に明かりに気付いたのは、やはり先頭を飛んでいた碧眼のレイ。
緊張した面持ちで言う。
「たいまつの明かりが灯っているということは、最奥部分に近付いて来たということです。皆さん、準備はよろしいですか?」
それを聞いたキノは、緊張感のカケラもない声で、
「はーい、質問してもいいですかー?」
と、片手を挙げて言ってきた。
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