After Story
□勧誘
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翌日、昨日もやったように、リリアを側車に乗せてサイドカーを走らせ学校に行くトレイズ。
今日も快調に首都郊内を走っていく。
「…ああ?」
しかし、校門が見えたと同時に素っ頓狂な声を出した。
「何…あれ?」
トレイズの声を聞いて目を向けたリリアが、顔をしかめて呟く。
その目線の先には、校門の周りに集まっている沢山の生徒たち。
その中のほとんどが、部活のユニフォームを着ている。
制服なのは、何故か女子だけだった。
「何だ?…リリア、学校の朝っていつもこうなのか?」
トレイズがリリアに質問する。
んなわけねー。とリリアがトレイズに目線を送ると、
トレイズはリリアの顔をしばらく見つめ、さっと顔を前に背け呟く。
「………。じゃあ何なんだ?」
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