After Story
□王家
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「…ねえ、どこ行くのよ?」
アリソンの運転するスポーツカーが発進するや否や、リリアが口を開いた。
「首都地域をドライブよー」
アリソンは前を見ながら、楽しそうに答えた。
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時は少し前に戻る。
アリソンから、食事が終わってからと言われたリリアは、物凄いスピードで食べ終えた。
「むう…そろそろ話してもらっても良いわよね?」
そしてちょうど食べ終えたトレイズを睨みながらそう言った。
「えっ…いや、あの…」
トレイズが言葉に詰まっていると、
「そうね、じゃあ食後のドライブにでも行きますか」
と、アリソンが話を切り出した。
それを聞いたトレイズは、安堵した表情を見せるが、リリアはそうもいかず、
「はあ?…何でよ?」
と、再びむくれた。
「…何でも」
アリソンは、先程と同じ言葉を繰り返した。
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