藍〜story of possible〜
□Fool is your and me
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おバカな出会い
正直言えば信じられなかった。
そうでしょ?生身で死徒と渡り合える人間が目の前に居るなんて誰も考えないわよ。
そもそも死徒って言うのは、何処から表れた人類の天敵であり、正体不明の生き物なのよ。
人間も殺されたくないから死徒を倒そうとする。
それを専門とする組織が私の所属する[ネルフ]であって、対死徒用強化装甲[エヴァンゲリオン]を使わないと倒せないのが現状なの。
それを行った人物は至って普通なのが気に食わないわ。
一人は黒い髪と同じ瞳の典型的な日本人。
体の線が細くて中性的な顔立ちだから意外とモテそうね。
何処に死徒を倒せる力があるか見てみたいわ。
もう一人は、空色の髪に紅い瞳の女。
妖精の様な神聖な雰囲気を持ってるけど・・・女としたら私の勝ちね。
腰回りは羨ましい位に細いけど胸「・・・死にたい?」・・・何でもないです。
最後の一人は・・・まぁ、変人?知り合いに似た様な姿の奴が居る。
銀髪紅眼でホモ疑惑のある・・・まぁ、認めたくないが幼馴染。
黒ずくめの姿を見る限り同じ変人の匂いがするわ。
「意外と梃子摺ったね」
「えぇ・・・でも、サポートがもう少し動いてくれれば問題なかったわ」
「俺の所為なのか!?」
「「当たり前(なの)」」
力関係のハッキリした奴等だわ。
黒髪>蒼髪>銀髪・・・絶対こんな感じだわ。
銀髪が何を言った所で無駄なのよ。
所詮優柔不断の上に自己犠牲で片付け様なんて考えるヘタレキャラの扱いはこれで充分よ!!
って、私は何を考えていたの?こんな奴等知り合いに居るわけでもないのに。
「それで、アイツはどうするつもりだ?」
「貴方にしたらマトモな意見ね・・・珍しく同意権なの」
「・・・オイ」
私を横目で見ながら話している。
聞こえてきた遣り取りは先ほど立てた自論の正確性を証明したわ。
「巫山劇てないで真面目に考えようよ」
「・・・貴方の所為で怒られたの」
「お前の所為―ドガッ―違います。私の所為です」
何と言うか・・・本編とは違った扱いね。
何だか[後書きチックなモノ]の一コマみたいだわ。
他に例を挙げるならば[掲示板でのキャラコメ]が妥当ってトコかしら。
キャラも崩れてるし、ご愁傷様。
「君は・・・アスカだよね」
えっ、急に真面目な話?雰囲気を読めない人間は社会に出てから苦労するわよ。
私の友人に一人居るけど所構わず男の尻に視線を送ってて。
あんなのが私の幼馴染なんて関係そのものを抹消したいわ。
それじゃ・・・何でアンタが私の名前を知ってるのよ!
「それについては答えられないわ」
「うん・・・でも、君と僕等は知り合いなんだ」
訳が分からないわ。
「気にするなとは無理は言わない。だが、出来れば気にしないで欲しい」
「今更キャラを戻そうとしても無駄なの」
「そうだよ。文字数も多くなるし止めてくれないかな」
な、泣きたくなる気持ちは分かるけど諦めちゃダメよ。
アンタのキャラが壊れてるのはこの作品だけだって私には分かるから。
ほらっ、泣き止んで?アンタには泣き顔なんて似合わないわよ。
「アスカは何処でもアスカなんだね」
「ナルシスホモに根暗助・・・正直趣味が悪いの」
ちょっと、何でアイツが出てくるのよ!!アイツは唯の幼馴染であって恋愛対象にはならないわ。
ってか恋愛対象で見ろと云うのが可笑しいのよ!
それに、コイツは根暗じゃないわ!!
他人と触れ合う事が不器用な可愛いヒトなだけよ!!
「うわっ、母さんと同じ事を言ってる」
自分の母親に対する態度がソレ!?
「・・・私の基に成ったのが信じられないわ」
もう何も言いたくし考えたくないわ。
「本当に母さんの趣味は悪かったよ・・・まぁ、僕には良い事もあったけど」
「何?」
「綾波に会えたから」
「碇君・・・好き」
「僕もだよ」
アンタ等は人前で何やってんのよ!!
こ、コラァ!服を脱ごうとしない!キスまでは良いとしても、それ以上は自宅かお城の様な建物の中でしなさい。
衆人環視の下でして良い事と悪い事があんのよ!!
ちょっ・・・本当にソコまでしちゃうの?
あんなに大きいのが挿っちゃうんだ・・・って、私はなんで見てんのよ!アンタの友人でしょ、ちゃんと止めなさい!
「愛する者同士が絆を確かめ合う行為・・・まさにリリンの生み出した文化の極みだよ」
ソレはアンタの台詞じゃなくてアイツ台詞だから!!
疲れたって私に言われても困るわ。
アイツ等って何時もあんな感じなの?
激しく頷かないで!!
アンタも大変よね・・・あんな奴等と四六時中一緒じゃキャラも崩れるのも仕方ないわ。
どうせ、止めようとすればシャクマもビックリのお仕置きをされるんでしょ。
慰めてくれるのかって?
あ、アンタを慰める訳ないでしょ!!・・・そんなに哀しそうな表情しなくてもいいじゃない。
分かったわよ!私の負けよ!!仕方が無いから慰めて上げるわ。
えっ?仕方ないなら別に大丈夫だって。
わ、私が慰めてあげるのに不満があるの!!
違う?嫌な思いをさせてまで慰めてもらうより、私が笑ってくれていた方が元気になれる・・・って、アンタは真顔で何恥ずかしいこと言ってんのよ!!
まぁ・・・そんな所は嫌いじゃないけどね。
えっ、何か言ったかって?何も言ってないわよ!!それと人の言葉はちゃんと聞きなさい!
話は変わるけど、アイツ等はこのままで良いの?
人通りは少ないといっても此処は公道。
つまり、誰が見てるか分かんないわ。
「此処には[対人用非融合冷却型拒絶結界 赤木印]が張られている。問題は特に無い」
その対人用融合なんちゃら結界赤木印が張られているから大丈夫だって言われても、結界とか非科学的な事言われても信じられないわよ。
まぁ、アンタがそう言うなら問題は無いんでしょうけどね。
それよりも、アンタはどうするの?
泊まる場所を探すにも今の時間帯だと泊める所なんて無いわよ。
もし・・・良かったら私の家に来てもいいわよ。
親も今日は居ないし・・・って、勘違いしないでよね!!
アンタが可哀想だから泊まらせるだけなんだから!
分かったなら早く行くわよ。時間は待ってはくれないんだから。
終劇