はじめの一歩
□小さく切られた林檎
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「……情けねぇ…」
ベッドに横たわりながら、俺は呟いた。
掠れていて、思ったより声にならない。
気分が悪い。
雨の中のロードが原因だろうか。
とにかく今はこの体調をどうにかしなければ。
「薬…」
ベッドを抜け出て取りに行こうとするが、……身体が重い。
そんな時聞こえた、インターホンの音。
「宮田?」
「…佳織」
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