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□家庭教師ヒットマンREBORN!(1)〜リボーン来る!
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――イタリア――



表通りの喧騒から離れた、裏通りにある小さなバー。



酒とタバコの香が充満する店内には、どれも裏社会では名の知れた者――マフィアばかりが集まっていた。



キィ……。



静かな店内に、扉の軋む音が響く。


店内に少し緊張が走ったが、扉を開け入り口に佇んでいる者が見知った常連だとわかると、すぐに緊張は解けていった。


「リボーンか…またオヤジに呼びだされたようだな」


コツン、コツンと軽い革靴の音を立てて中に入ってくるその常連に、近くで飲んでいた男が声をかける。


「人気者はつれーなー。今度はローマか?ベネチアか?」


からかい半分、面白半分で別の男が聞く。


リボーンと呼ばれた常連――黒いスーツを着こなし、黒い帽子のつばにカメレオンをのせ、首から黄色いおしゃぶりを下げた赤ん坊――はにやりと笑いながら答えた。



「ジャッポーネ(日本)だ」



「!!」

「なに!!オヤジのヤツ、とうとうハラ決めやがったのか!」


その国名に驚いた男達は、思わず顔を見合わせる。

リボーンが呼び出されたのは、その重大な仕事のためだったのか。


マフィア界、ひいては裏社会全体が大きく変わる事にもなりかねない仕事に、店内は急に騒がしくなった。




「長い旅になりそうだ」



リボーンは口元で笑うと、騒がしくなった店内を後にした。







標的1
イタリアからやってきたアイツ
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