゚+。REBORN-27♀。+゚

□NO.1アルコバレーノ!
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「あーもうマモちゃん本当に可愛い! そーだ、ホテルじゃなくてうちに泊まっていきなよ! 折角XANXUSさんに有給休暇もらってきたんでしょう?」

「いいのかい?」

「もちろん全然OK!!」


マーモンのぷにぷにほっぺたに、すりすりと頬摺りをしながら答えるツナ。
すっかりメロメロになって注意力が落ちている。

しかしそんなツナに抱かれているマーモンは、しっかり気が付いていた。


「………………………」


『………………………』


無言でドアの方に目を向けると、ドアの隙間から部屋の様子を伺っていた者達と目が合う。

その内の前列の3人には睨み返され、後列の2人は呆れたようにそれを傍観し、そんな二組の間に挟まれた1人は、羨ましそうにこちらを見ていた。


それを確認すると、マーモンは深い溜息をつく。


(何やってるんだい、あのマヌケチビどもは……)


先程から微妙に殺気を飛ばしつつ、ドアの隙間からこちらを見ている赤ん坊達。

もはや言うまでもないが、その赤ん坊の正体は自分の同胞達――5人のアルコバレーノと、そのなりそこない1人である。


「……ねぇツナ。今日は僕だけじゃなくて、他のアルコバレーノ達も呼んだのかい?」

「え? ううん、今日は電話で約束したマモちゃんだけだけど。他のアルコちゃんからは特に連絡来てないよ?」


キョトン、とした表情で不思議そうに見つめるツナに、マーモンは納得したように頷く。


(どうやら僕以外のやつらは、全員アポ無しだったみたいだね)


そう考えると、何故自分達の所に乱入せずに、ドア越しに覗いていたのかという事も合点がいく。


(まったく、バカでマヌケだね。ツナは約束した方を優先させる事は、分かり切ってる事じゃないか)


ふん、とマーモンが嘲るように鼻を鳴らすと、さらにドアの向こうで殺気が膨れ上がる。

主に前列の3人――リボーン、ラル、コロネロから殺気が放たれているわけだが、その被害は殺気の向けられた室内ではなく何故か室外で起こっていた。

先程までは、確かに3人の後ろから羨ましそうに覗いていたはずのスカルが、何時の間にかその3人に押し潰されているのだ。

必死に手足をばたつかせて脱出を試みているが、上の3人がそれを許すはずがない。

仕方なく後ろの2人――風とヴェルデに懇願の視線をおくるが、風は困った様に苦笑して首を竦め、ヴェルデは眼鏡の位置を直して面白そうに見ているだけで、2人とも助ける素振りは見せなかった。


「………………っ!」

「……いや、だからって僕にアイコンタクトを求められても困るんだけど……」


殺気と比例して強くなる3人の力に、踏み潰されているスカルはもう、なりふり構っている状態ではなかったのだろう。

こっそり覗いていた部屋のマーモンにまで、アイコンタクトで助けを求めてきたので、マーモンは思わず小声でツッコんだ。

別にスカルと仲が良いわけでもないし、ただ働きはしない主義だ。(報酬がでるならまた話は別だが。)

怨むなら踏み付けてる3人を怨みなよ、と目で返してスカルから視線を外す。
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