゚+。REBORN-27♀。+゚

□ボンゴレ式・雛祭りパーティ!(※製作中)
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☆4年ぶりのお雛様☆






「がははははー!ランボさん侍だぞー!」


「わぁ!ランボ、小道具の刀振り回さないでよ〜!」


「ランボ!刀、即返却!」





ドタドタドタッ!





キーホルダーより少し大きい、おもちゃのような刀を振り回すランボ。


フゥ太とイーピンは、そんなランボから刀を取り返そうとしていて、結果家の中で鬼ごっこ状態になっていた。





「ちょっ、みんな何騒いでるの!?」

「あっ、ツナ姉〜!ランボ捕まえて〜!」


「ランボさんはツナなんかに捕まらないもんね!」


騒ぎを聞き付けたツナが部屋にやってくると、フゥ太とイーピンに追い詰められたランボが、ツナに突進してきた――


「はい、捕まえた」

「ぐぴゃっ!」


――が、あっさりとツナに抱え上げられてしまった。

ツナはランボの持っているおもちゃのような小さな刀に気付いて取り上げると、ランボを下に降ろしてやってため息をつく。



「もう……お雛様飾るのはお昼食べてからって言ったでしょ?」


「え〜!僕、早くお雛様飾りたいよ〜!」

「イーピンも、雛人形飾る!」

「こらツナー!ランボさんの刀返せー!」


ツナが嗜めると、子供達から一斉にブーイングが巻き起こった。
(1名は違う意味でだが)


それに疲れたような顔をすると、ツナはパンパンと手を叩いて子供達を落ち着かせる。


「はいはい、解ったから。でも、お昼食べない子には飾り付けはさせないからね?」



ツナが言った途端、子供達は焦った顔をして、競うようにリビングに走っていく。



「えぇっ!?僕、ご飯食べてくる!」

「昼食、食べる!」

「早く食べて、ランボさんが一番に飾るもんね!」





ドタドタドタ……。





「はぁ……ようやくお昼食べに行ったよ……」



昼食を食べに行った子供達を見てふぅ、とひと息つき、ツナは先程ランボから取り上げた刀をお内裏様の腰に差し直す。


おもちゃのような刀は、雛人形の小道具だったのだ。


そのまま箱の中にそっと人形を戻すと、ツナはふわりと微笑んだ。




「お雛様飾るなんて、4年ぶりだなー……」


 
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