゚+。REBORN-27♀。+゚
□テストのナゾ?
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リボーンはそういうものを見慣れすぎているので何とも思わないが、一般人だったツナの好奇心を擽るには十分だったようである。
「こんなゲームやマンガでしか見たことない物が、実際にあるんだもん。もう、興味が湧いちゃって」
「つまり、興味があるもの(好きなもの)では、ドジは起こんねーんだな?」
「うん、そうみたい………ってリボちゃん!?その笑み怖いんだけど!?」
リボーンは、にやりと口元は笑っているが、目はまったく笑っていない。
いや、もともとポーカーフェイスなのだが、それにしたって笑顔とは逆の怒った顔にしか見えない。
ツナはそれに気付くと、顔を青くして思わず後退りした。
「…つまり、一番良い点とった化学は好きだが、一番悪い点だった数学は好きじゃねーって事だな?」
「え、いや、それは私のドジのせいで」
「好きなもんには、ドジは起きねーんだろーが」
「うっ…」
「オレの好きな数学が嫌いだとは、いい度胸だな」
もはや、ツナには返す言葉もない。
ツナが嫌な汗をかきながらリボーンを見つめていると、ドサッ!という音とともに、分厚い数学のドリルが机の上に置かれた。
それに目を移してからリボーンをもう一度見ると、今度はこの上なくいい笑顔をしている。
「ちょ、リボちゃんまさか……!」
「そのまさかだぞ。これからツナが数学を好きになるまで、ネッチョリ勉強するからな☆」
「ならないーっ!そんなので好きなんかに絶対ならないよ!むしろ余計数学が嫌いになるってば!!」
そんな分厚いドリルをやるなんて嫌!とツナがドアに向かって逃げようとすると。
ジャキッ。
「逃げたらラビちゃんの命はねーぞ?」
「いやぁぁ私のラビちゃんがーっ!?」
思わずぐるりとUターン。
「ラビちゃんが蜂の巣になる前に、さっさとやれ」
「やる!やるから!だからラビちゃんに銃向けんのやめてぇぇー!」
リボーンにラビちゃん――どでかいウサギのぬいぐるみ(←ツナのお気に入り)――を人質に捕られたツナは、結局地獄の数学ドリルをやるはめになった。
しかしそのせいでツナは余計に数学が嫌いになり、更にリボーンのスパルタ授業が行われたというのは、また別の話である。
☆END☆
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