゚+。REBORN-27♀。+゚
□テストのナゾ?
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「まったく、おめーは何でこう、ケアレスミスが多いんだ?つーか、何でこんなにミスできんだ?」
「だ、だって…テストの雰囲気に飲まれて、ついドジしちゃうんだもん」
「……ドジにも程があると思うぞ?」
「うぅっ…もう、ほっといてよリボちゃん!」
神がかり的な程ドジなのは、自分が一番よく解ってますよー、だ!
いじけてむくれるツナを視界の隅に留め、リボーンは改めてテストを見てみる。
「お?化学はケアレスミスしてねーじゃねーか」
リボーンの言う通り、化学の点数は96点。
頭は良いが、テスト本番には弱いツナの点数から見たら、奇跡にも近い高得点をとっていた。
ツナの顔も、どこか誇らしげである。
「うん!化学は自分でもビックリするくらい、良くできたんだ!」
「しかし、珍しーな。おまえが本気出せば、これくらいとれるっつーのは解ってるが……よくドジらなかったな?」
「え、だって化学は好きだもん」
間。
ツナは、化学が好き?
「……おい、そんなの初耳だぞ」
「え、言ってなかったっけ?」
「言ってなかったも何も、美術と家庭科以外の全教科苦手だってほざいてたのは、おまえだろーが」
リボーンはちっ、と軽く舌打ちをした。
生徒の得意な教科を把握しきれていなかったなんて、家庭教師としてのプライドが許さない。
「いや、私もね、前まではそんなに化学が好きなわけじゃなかったんだよ?ただ何となく、興味があっただけで」
「その『興味』が、いつ『好き』に変わったんだ?」
そんな素振りは見せなかったのに、ツナは何時の間に化学が好きになったのか。
家庭教師として、そこだけは知っておきたい。
「いつ、って言われても……あ、でもきっかけはリボちゃんが来た事かも」
「オレか?」
「うん。きっかけは、リボちゃんの死ぬ気弾。あんなファンタジー的なもの、本当に作れるんだなーって思った事からかな?」
ツナの言葉に、リボーンは目を見張った。(ポーカーフェイスで良くわからないのだが)
まさか、自分の死ぬ気弾がきっかけとは思いもしなかった。
「それから、ランボちゃんの10年バズーカでしょ?そして極め付けは……」
「ヴェルデの光学迷彩、か?」
「そう、それ!」
さすがにそこまで聞けば、残りの予想はできる。
ツナの化学好きが開花したきっかけは、マフィアの化学の結晶である武器のせいだったのだ。