゚+。REBORN-27♀。+゚
□可愛さに勝るものなし
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「そ〜れ」
ブラ〜ン。
ツナ達は公園に着いて、ブランコで遊んでいた。
しかし遊ぶといっても、ブランコにのっているのはリボーンとマーモンの二人だけで、ツナは専ら二人のブランコを押す作業に従事していた。
「ねぇツナ、もっと強く押して」
「はいはい。じゃあマモちゃん、しっかりつかまっててね?」
「うん」
マーモンの催促に、ツナは注意を促しながらブランコを押す力を少し強める。
ブラ〜〜ン。
「ムッ、やっぱりブランコはこうでなくちゃね」
先程よりも大きく揺れるブランコにマーモンも満足したのか、への字の口元が少し笑っていた。
「ツナ、こっちも押せ」
ツナがマーモンばかり構っている事が気にいらなかったのか、リボーンがツナのパーカーの裾を引っ張って催促してくる。
「え〜、そんな二人同時に押すのは無理だよリボちゃんはマモちゃんの次に押してあげるから、ちょっと待っててね」
リボーンの子供らしい嫉妬を可愛いと思いながら、ツナはちょっと困った顔を浮かべた。
さすがに二人一緒に押すのは無理があるのだ。
「そうだよリボーン。順番は守りなよ」
「ちっ。仕方ねーな。5分で交代だぞ」
リボーンは自分よりマーモンを優先しているツナに納得がいかなかったが、今日はマーモンに協力すると決めたのでおとなしくブランコに座って待った。
「…!…リボちゃんが聞き分けがいい…!」
「………明日は隕石が降ってくるよ、きっと」
いつもの傍若無人でオレ様的行動はどこへやら。
おとなしく順番を待つリボーンにツナは感動を覚え、マーモンは背筋に悪寒を覚えていた。
それでも、それなりに平和なほのぼのとした時間を過ごしていると。
「ツ〜〜ナ!王子が遊びにきたよ〜」
すとん、と軽い着地音を響かせ、ベルがブランコの前に現れた。