゚+。REBORN-27♀。+゚
□可愛さに勝るものなし
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「遊びにきたよ、ツナ」
「マモちゃん!」
リボーンとの数学の勉強が終わった直後。
まるでツナの勉強が終わったのを見計らったかのように、マーモンが窓から入ってきた。
「わぁ、びっくりした〜。任務で日本に来たの?」
「うん。ベルと来たんだけど、ベルは報告書書かなきゃだから、僕一人で遊びにきたんだ」
「そうなんだ。……うん、今日は一緒に遊ぼう!」
ツナは嬉しそうにマーモンを抱き上げると、リボーンを振り返る。
「ね、リボちゃん。今日の勉強は終わったし、いいよね?」
一応確認の形はとったが、ツナの目はもう遊ぶ気満々である。
そんなツナを見て、リボーンは小さなため息をつく。
「いいよね、って聞かれても、もう遊ぶ気満々じゃねーか。目が輝いてんぞ」
「えっ、そうだった?」
まったく自覚のないツナ。
これは後でポーカーフェイスの特訓をしといた方がいいか、と思いつつ、リボーンはツナの肩に飛び乗った。
「仕方ねーな。だが、遊ぶんだったら俺も混ぜろ」
「うん、いいよ。じゃあ、公園にでも行こうか?」
「ツナの好きなところでいいぞ」
ツナは笑顔で受け入れたが、マーモンは嫌そうな表情を浮かべた。
(フードで表情は見えないのだが、雰囲気がそう語っている)
『何で君と一緒に遊ばなくちゃいけないのさ』
『おもしろそーだから付いてくだけだ。邪魔はしねーから安心しろ』
「二人とも、今日はおとなしいね?」
目で会話するマーモンとリボーンに気付かず、ツナは喧嘩しないでおとなしくしている二人を見て微笑ましく笑う。
だが、見た目は微笑ましいが、二人の間には冷戦にもにた冷たい空気が漂っていた。
『何だい、おもしろそうって。…………もしかして、ベルの事?』
『そうだぞ。おまえ、どうせあいつに報告書押しつけてきたんだろーが、そんなのでプリンス・ザ・リッパーが止められると思うか?』
確かに。
リボーンの指摘に、マーモンは暫し考え込んだ。
普段は報告書などめんどくさがってなかなか書かないが、ベルフェゴールは天才だ。
戦闘技術だけでなく、もちろん頭脳も。
ベルが本気を出せば、報告書などすぐに書き終わってしまうだろう。
『というか、ツナに会うために一瞬で終わらせてきそうだね』
おもしろくなさそうに心の中で言うマーモンに、リボーンはにやり、と不敵に笑みを浮かべる。
『まかせとけ、バイパー。俺にいい考えがある』
『いい考え?』
胡散臭そうにリボーンを見たマーモンだったが、リボーンの『いい考え』を聞くうちに、こちらも不敵な笑みを浮かべた。
『それ……いいかもね』
『だろ?』
『今回は感謝するよ、リボーン』
にやり、と二人で笑う赤ん坊達に、ツナは
『仲がいいな〜』
と一人、的外れな感想を抱いていた。