L=NOVEL=D

□‡都立ノーレドス学園高等部‡
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「起こしてよ〜もぉ」

ネフティは起こした上体をまた寝かせた。


「起こしたけどネフティ起きないんだもん!」

そう言って椿は手にしていた箒を掃除ロッカーに片付けに行った。
その間にネフティは少しのノートと教科書を鞄にしまった。


「今日どっか行く??」

椿が戻ってきて言った。


「どっか店行く??てか本屋寄らせて?」

ネフティはうなだれて言った。

「いいけど…なんか買うの?」


















学校を出た二人はゆっくり歩きながら商店街に向かっていた。
ネフティはコートのポケットに手を入れながら話した。




「この前さ、金欲しさに家にあったいらなさそうな本を片っ端から売ったのよ!」

「うん」

「したら、そん中にひいじーちゃんの遺品みたいな本も入ってたらしく、お父さんに探してこいって言われてさぁ…」


「中々無茶だよねそれ」




下らない会話も交えながら二人は商店街に入り、ウインドウショッピングを楽しみながら本屋に行った。



「あ、ここ!」


ネフティがいそいそ入ったのは老舗っぽさを醸し出した古本屋。

お店のおばちゃんに話しを聞いた所…


「ノーレドス学園の男の子が嬉しそうに買って行っちゃったのよ〜」





















「(世界は狭かった!!)」










肩を落とすネフティを宥める椿。
二人は敢え無く店を後にした。
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