自傷

□自傷と私
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私が自傷を始めたのは高校の時。
当時中学生だった弟が
父に殴られているのを視ているのが
耐えられなくなって、
(もちろん自分も殴られていましたし)
父に対して殺意(というよりは殺人衝動)を
覚えた、というのがきっかけでした。

「こんな奴を殺して犯罪者になるなんて
人生がもったいない」
そう思って、自分に当たったんです。
手首の甲側を、浅く5ヶ所。
それ以来、何かムシャクシャすると
自分の身体に当たるようになりました。

やるのは専らリストカット。
(リスカと略すのはなんだか
軽くて好きではありません)
そして、いつしか抜毛癖もつきました。
髪の毛をひたすら引っ張って抜く癖です。
時は過ぎ、どんどん落ち込みは増し、
ムシャクシャが破裂して
呆然に変わることが多くなると、
痛みがよくわからなくなり、
力の加減もうまくいかなくなり、
傷は深くなっていきました。

場所も、いつの間にか甲側から側面、
そして内側へと移っていきました。
昔からの自殺願望も相まって、目的は
感情処理と死のふたつになっていました。

それでも、今。
遠くの大学へ通うために家を出て、
やりたいことが見つかって、
信頼できる人に出会えて、自傷を
やめたいと思えるようになりました。
正確には、以前から
やめたいと思ってはいたのですが、
(なぜなら、「常識」で考えて
自傷は良いことではないから)
明確な目標ができたというか何というか。

…でもまあ、今となっては
「やりたいこと」も
よくわからないのですが……。
まあこの話はまた別の項でしましょう。
今は、愛する人だけで十分です。

とにかく、ひとりで居ては
私は変われなかったでしょう。
魂同士で誰かと(もしくは何かと)
ぶつかり合うことがあって初めて、
何かが変わるのだと思いました。
自傷云々をとりあえず除いたとしても。

自傷は良いことではない。
だから私は、自傷をやめたい。
健康で元気な心身でありたい。

私は自傷をやめたい。
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