小説置き場

□君の隣
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君は、どうしていつもそんなに面倒くさそうな目をしているんだい?


「承太郎…煙草。」
「てめぇ、いい加減人に煙草をたかるな。」
「いーじゃん。減るもんじゃないんだしー」
「煙草は減るだろ。」

「まぁまぁ、二人とも…なつきもいい加減煙草を自分で買うとかしなよ?」
承太郎となつきは仲が良い。
…いや、承太郎いわく腐れ縁だの悪友だの、まぁ…やっぱり仲が良いんだ。


「なつき、煙草やめれば?」
「やめれたら苦労しないよ。口が寂しいっていうか…なんかイライラするから、やめれないー」

「なつきはやめれないんじゃねぇーだろ。やめないだけだろ…」

「承太郎…シバくぞ」
「シバける訳がねぇな。」
「ムカつく。」
「やれやれ…」

この二人の間に、入れる気がしない。
なんだかんだ言いながら、互いが互いを想って居る。
僕が入れる隙間なんて…ないんだ。


「花京院ー承太郎が苛めるー」
「はいはい。よしよし、なつきは良い子。」
「流石、花京院♪分かってるね♪♪」


二人の隙間には入れないけど…
横には居れる。


…今はこのポジションでも良いかな…?




(ただ、側に居れるだけでも幸せだと、君のおかげで気付いたんだ。)

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