小説置き場

□側に居てください
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の寒さが身に染みる…そんな夜に…

「なんで私は外にいるんですか!?」

目の前にいるのは、頼れる仲間であり、一番慕っている空条承太郎。

彼は私の質問を聞くと同時に、冷たく澄み切っている空に向かい、煙草の煙を還した。

「あのぉ、聞いてますか?承太郎さん?」

「あぁ…」

どこか彼は、切なげに見えた。

「承太郎さん?」

ふと、声を掛けてみても、上の空。

空条承太郎じゃなくて…
空上承太郎…ほら、一応読めるしさ?
なんて言ったら、ぶちのめされる。


「承太郎さん?」

「じょぉたろぉーさん?」

「ジョジョさん?」

「じょうた「しつこい。聞こえてる。」」

聞こえているなら返事を下さい。


「どうしたんですか?」
「別に…たまには…な…」


変だ。
明らかにおかしい。
でも、無理矢理聞き出したりはしない…否、そんな権利も権限もない。

だから私は…


「側にいてもいいですか?」

としか…言えない。
勿論貴方は…





「好きにしろ。」

そう言うって知ってたから。



結局、なんで私は呼ばれたのか…分からないまま。



(側に居て欲しかったなんて…口が裂けても言えるか。)

(さみしかったのかな…?)

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