ヴァンパイア騎士:連載

□悲しみの色/第2夜
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私が吸血鬼に襲われた日…
その日から、1週間たった。

あの日以来、また零と話さなくなった。
でも、零が何を考えているのかは、何となくだが理解できた。



「あっ!!ミストちゃん。」

「優姫…おはよう。」
あの日零に血を吸われていた優姫。

「零知らない?」

「また補修?優姫…そろそろ留年決定するんじゃない…?大丈夫?」
首には包帯を巻いている。

「うっ…それは…」

「零に教えてもらいなよ。零、頭だけはいいから!」
「誰が頭だけだ…」

「ほら、優姫。零来たよ。」

「おぉ〜流石だね!!」


平和な日。
いつもと変わらない会話。

楽しい時間…

それを守りたいのに――


〜〜〜ピンポォ〜ンパ〜ンポ〜ン
「ごほんっと。ミストちゃ〜〜ん大至急、理事長室に来てね〜〜」

理事長が、学園内の放送を使い、何とも言えないテンションで話していた。

「…なんだあの間抜けな放送は」
「あはは…理事長…」

いくら義理の娘とは言え、優姫も恥ずかしそうだ。

「優姫…今度あんな放送しないように注意しといて…」


「うん。私も恥ずかしいから…」


呼び出しを無視すると、また恥ずかしい放送をされるのは嫌だから、優姫達に別れを告げて、急いで理事長室に向かった。
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