短編夢

□かまってちゃん=困ったちゃん
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『せんせー』


がらっというドアのスライド音と同時に呼んでみた
遠くからでも分かる
あの透き通った綺麗な髪の先生
地毛であの色ってどうなの?と羨ましくなる
私は日本人形もビックリするくらいの漆黒
日本人としては満点を貰えるかもしれない

せめて、月子ちゃんみたいなミルクティー色だったらなぁ…


『せんせー、星月先生』


珍しく保健室の机に向かっているというのに先生は返事すらしてくれない


『琥太郎先生ーこた先生ー……って寝てるし』


近づいて呼んでも返事をくれなかったのは、寝てたからか…と納得
なんてできるかぁああ!
せっかく会いに来たってゆーのに
直チャン先生の授業までサボったのに


『先生、起きてください』


「ん…あと5分寝かせてくれ」


『先生!怪我人です、病人もいます!保健室が大変なことになってます』


私の言葉に先生は顔を上げた

「お前しかいないじゃないか…どこが怪我人で病人なんだ?俺は眠る…あとは、任せ、た……」


何が任せただよ!

『……先生がかまってくれないのが悪いんだからね』

ついでに言うと
そんな綺麗な髪とイケメンフェイスと艶やかな声と…魅力ありすぎて、私を好きにさせたのが悪いんだから!



かまってちゃん=困ったちゃん


私が先生に悪戯をして保健室から退室した後のこと

(こたにぃ…どうしたの?)
(何が?)
(ツインテールしてるし…化粧してない?まさか女装趣味?)
(断じてちがう!)


この会話をちゃっかりドアの外で聞いてガッツポーズ!次はツケマもつけてあげようと心に決めた







End.




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