Sound Horizon
□夏休み企画〜海水浴に行こう!〜
1ページ/10ページ
今は、真夏の午後三時。今日はいつもより天気がよいので、少し外を歩いただけで汗ばんでしまうほどの暑さだ。その中をステラがいつもの真っ赤な服で、バレンタインデーのときに男たちが集まっていたカフェへと向かう。
「はー、涼しー!」
カランカランとカフェのドアベルを鳴らして、ひんやりとした空気を堪能しつつ、ステラが入る。そして、
「遅れてごめーん」
テーブルで待ってる、アレクサンドラとサクリ姉に向かって手を振った。
「大丈夫。私たちもさっき着いたところだから。ねぇ、アレクサンドラ」
「ああ。だから気にしなくていいぞ」
席に着きながら謝るステラに、アレクサンドラとサクリ姉は微笑んだ。
「よかったぁー……。――あ、じゃあ、さっそく頼もうか。特盛りパフェ」
ステラのその言葉に、二人は頷いて同意した。