Main

□勇気、売ってませんか
1ページ/1ページ






「あ、花井くんおはよ」



オレを廊下で見つけて笑顔で挨拶してくれる彼女はただのクラスメイトだったりする。

偶然委員会が同じになったお陰で大分仲良くなれた。あの時ジャンケン負けて良かった。

毎朝この時間に他のクラスに向かうのは、彼女もこの時間に他のクラスに向かうから(元中の友達だって聞いた)。単なる恋心なんだよ。彼女を見たいだけ。挨拶されたいだけ。キモチワルイとか言わないでくれ、真剣なんだよ…。

彼女はどうとも思ってないだろうけど。










「あ、はよ」



毎朝廊下ですれ違う野球部キャプテンの花井くんは、ただのクラスメイトだったりする。

偶然委員会が同じになったお陰で結構仲良くなれた、気がする。テキトーに選んだ自分の勘に感謝するしかない。

毎朝この時間に他のクラスに向かうのは、彼もこの時間に他のクラスに向かうから(やっぱり野球部の人のところらしい)。単なる恋心なんです。彼を見たいだけ。挨拶したいだけ。キモチワルイとか言わないでください、真剣なんだよ!

まあ、花井くんはどうとも思ってないだろうけど……。
















(………そんな勇気ねェ…)

(………そんな勇気、ない…)











*似た者同士と言うより思考回路が全く一緒
それはそれで嫌な気がする←


早く、気付け

07/11/16


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ