ミックス1

□小さな体と大きな思い
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「…なぁりりん」


「…なに?」




「生きることに理由何ているのか?」

「…えっ?」

りりんは驚いた。自分達は造られた存在、理由があるから造られたのだから理由がなくなれば生きる意味はなくなるはず、しかしコンから思いもよらない一言が帰ってきただから驚いたのだ

「俺はさ…勝手に死神の都合で造られてそして造られた日にもう死ぬことが決まってて…存在意義なんて生まれたときから無くてむしろ存在を否定されたんだ」

コンはなるべく暗くならないように努めて明るく言ったつもりだったがやはり暗くなってしまう

「…たしかスピアヘッド計画…だよね?浦原さんの資料で読んだことある…コンはその時の…」

りりんは知らなかったコンがこんなにも暗く辛い過去を持っていることを

「毎日毎日仲間が殺されて…いつ俺の番が来るのか分からなくてずっとビクビクしながら生きてた。でもなんの手違いか俺は破棄される前に他の正式なやつらに紛れてこっちの世界にこれてそして一護達に出会った」

コンの声が少し明るくなった


「一護のやつはホントガキだけどでも、なんだかんだ俺のこときにかけてくれて、ルキア姐さんだって普段はツンツンしてるけど時より優しいし、この二人がいなかったら俺は生きて無かったし…もし俺に存在意義があるってんならこの二人のためになることを精一杯することだろうと俺は思う」

りりんは言葉が出なかった。

散々旧型だと馬鹿にしていたのに…

いつも会うと蹴り飛ばしたり殴ったりしていたのに…

そんなヤツが自分よりしっかり自分を持っていた

悔しいような切ないような複雑な気持ちになってしまう

「まぁそんな偉そうなこと言っても実際はなにもしてねぇけどな…俺は生きる意味なんてもとから無かったけどそれでよかったと思ってる。だから素直に生きれるし生きてるだけで楽しいしな。お前も何にも考えずに生きてみたらどうだ?楽しいぜ毎日」


コンは少し笑いながら楽しいそうに話した

「コン」


「ん?」


ゲシッ!


「痛!りりんてめぇなに…ぐぇ〜!」

りりんは急にコンを蹴り飛ばしコンを踏みつけた

「なに偉そうに話してるのよ旧型のくせにムカつくわね!」

「人が元気つけてやろうとしたのに…いたた!」


「アンタなんかに元気づけられるほど私は落ちちゃいないわよ!」
りりんはホントはコンに感謝のお礼を言いたかったのだが恥ずかしくていつも通りの対応になってしまった


「あれ?なにしてるんですかお二人さん」

コンが痛めつけられていると浦原商店の店主が買い出しから帰ってきた


「う、浦原さん!た、助けて!」


「あ!浦原さんおかえりなさい!」


りりんは浦原の姿を確認するやいなやコンからどいていい子になった

「てめぇ…何だよその変わりようは…」

「なに言ってるのコン私はずっとこうじゃない」

りりんはさらっとコンを流した

「ところでコンさんはなんか用でもあったんすか?」


「あぁちょっと散歩がてら…な」

「え?あんたなんか用事あったの?」

りりんはコンは散歩だと言っていたので用事など無いと思っていた

「あ〜なるほど、コンさん足が取れそうだからテッサイに縫いなおしてもらいに来たんですね」

「あぁそんなんだ一護のヤツは縫い物なんかできないし姐さんはいねぇしだからここで直して貰おうと思ってな」

「なら早く直してもらってきた方がいいですよ。もう少ししたらテッサイは夕飯の支度始めちゃいますから」


「なに!!テッサイさ〜ん足直して〜!」

コンは叫びながら浦原商店の奥に走っていった


「コン…」

りりんは気付いた。コンは自分の用事を後回しにして自分を元気付けようとしてくれた事を…足が痛かったのに自分のために後回しにしてくれた事を


「りりん…自由に生きていいんすよ」


「えっ?」


「さてと!買って来たものをしまいますかね」

そう言うと浦原は店の奥に消えていった

「浦原さん…ありがとう」


「コン…ありがとう」

今日りりんはコンに感謝の気持ちと上がっては消える不確かな気持ちが生まれた。でもりりんはそれを必死にかきけした。またコンをいじめられるように



「コン!あんたいつまでいるのよ!とっとと帰れ!」

ゲシッ!

「いて〜!」



END
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