ミックス1

□交わらない想い
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もし君が僕を愛してくれるなら君を哭かすことは絶対にしないのに…

交わらない想い

変わらない心たち



「…もう起きて大丈夫なのかい」


「うん…心配かけてごめんね吉良君」


今日の夕方執務室に雛森君の容態が良くなったという知らせが舞い込みいてもたってもいられずに迷惑かも知れないが執務終了してから急いで雛森君の病室に向かった。

急いで向かったがやはり執務終了してから向かったので面会時間終了20分前に何とか滑り込むことができた。

「でも良かったよ雛森君の容態が良くなって…心配したんだからホントに」


「ありがとう吉良君…毎日お見舞いに来てくれてたんでしょ?さっき聞いたんだ。ありがとう心配してくれて。聞いて嬉しかったよ、私なんかのために毎日来てくれて」

雛森君は少し笑顔を見せながらはなしているが僕にはその笑顔が苦しそうに見えて見るに耐えなかった。


「僕だけじゃないし…日番谷隊長だって毎日……!」

今は日番谷隊長や藍染隊長の話は禁句だった、ここに入る前に四番隊の人に止められていたのをすっかり忘れていた。話せば雛森君のまだ治りきってない心の傷を広げてしまう恐れがあるから


しかしすでに遅かった

「…そういえば…日番谷君は?どうしてるの?」

少し震えた声で雛森君が聞いてきた


「日番谷隊長は……今現世に特別任務にあたっているよ」

僕は何とかこのはなしを切り替える方法が無いか一生懸命考えたが雛森君の質問により無理になる

「隊長みずからの任務って…なにか現世であったの?」

「別に!そんなたいしたことじゃ…」


「嘘…でしょ?吉良君って嘘つくとき目が泳ぐから、いま泳いでいたわ…ホントはなんなの?」

雛森君の真剣な眼差しには勝てず話してしまった

「…破面が現世に襲来したのでそれに対処するべく日番谷隊長率いる先遣隊が現世に向かったんだ…」


「破面が……そっか…動き出したんだね…」

僕はなんて馬鹿なんだろう。

話せば雛森君が苦しむのはわかっていたはずなのに…

目の前の雛森君は何か考え事をしているのか下を向いて黙ってしまった。しかし体は小刻に震えていた
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