黒き力と白き力
□僕と君の物語第三話
1ページ/3ページ
「それじゃ私は教室に行くけど大丈夫?職員室一人で行ける?」
「人を方向音痴扱いしないでくれないか。案内板もあるし行けるから早く教室に行きなよ」
「それじゃ私行くわ。和喜君またね」
「うん、またな奈美香」
あれから井上奈美香に色々聞いた。
奈美香が虚ハンターでアルバイトしていることや空座高までの道や近道など。
他はお昼に食事しながら話すことになった
はてさて此れからの学校生活はどうなることだか…
僕と君の物語第三話
出会いと再会その2
「お〜いお前ら席つけ!」
俺は職員室にいくと担任の越智先生が待っていた
そしたら直ぐに教室に連れてこられた。どうやら着いたのがギリギリだったらしく凄く待っていたらしい
さて俺はいま転入生お馴染の自己紹介待ちをしているワケで
「今日は転入生が来てる。そして喜べ女子!転入生は男しかも結構カッコいいぞ」
越智先生…なんでハードルをあげるんですか。只でさえ自己紹介を失敗するわけにはいかないのに
「それじゃそろそろ入ってもらうか!お〜い入ってこい!」
あぁハードルをあげたままでやるんですか先生…
仕方がないやるだけやるか
ガラッ
「始めまして、竜野和喜です皆さんよろしくお願いします」
ごく平凡に自己紹介をした。もっと個性的にしたかったけどハードルが上がっている以上無理をしてヤケドをしたくないし始めから変なイメージをつけたくもない
シーン……
何故か教室中が静まりかえった
(あれ?俺もしかして滑った?)
そんな考えでいたら
「「「キャー!カッコイイ!!!」」」
いきなりクラスの女子の半数ほどがさわぎだした
カッコイイ?だれが?…まさか、俺が?
「さてと女子も一通りハシャギ終わった所で竜野の席は…井上の隣があいてるからそこでいいだろ。井上てをあげてくれ」
「はい」
そういうと窓際の席にいたロングヘア―の綺麗な薄いオレンジ色の髪の人がてを上げていた
「あそこがお前の席だ。さてHRの続きをやるからさっさと席に着いてくれ」
「あ…はい。」
何てサバサバした先生なんだろう。でも生徒には人気が有りそうな人だな。なんてこと考えながら席に向かう
「ふぅ〜緊張した」
流石に転入初日はやはり緊張する。しかも俺をカッコイイなどと言っている輩がいるからさらに緊張してしまった。
海外にいた頃は日本人だったこともあるのかどうかよく分からないが基本カッコイイと言われたことはなかった
それなのにいきなり言われるものだから緊張…いや恐縮したと言ったほうが正しいだろうとにかく言われたことが無いことを言われて驚きを隠せないと言ったところである
「大丈夫?凄く疲れてるみたいだけど…」
と、お隣さんが話かけてきた
「あ、うん大丈夫。少し緊張してただけだから。…え〜と」
「あ!ごめんね自己紹介がまだだったね、私は井上織姫って言います。よろしくね竜野君」
「あぁ、キミがあの‘ヒメちゃん’かよろしくね」
「え!?なんで私のあだ名を…しかもその呼び方は…」
「今朝知り合った井上奈美香から聞いたんだ一年生にもう一人井上が要るから間違えないように私は名前で呼んでって言われてて。そしたらもう一人の井上さんの名前を教えてもらったんだ」
「なんだナミちゃんのお友達なんだ〜。」
「別に友達ってほどでもないけど…」
そう仲良く?井上さんと会話していたら鋭い視線を3つほど感じた
後ろの方から2つと横から1つ後ろの2つのうち1つはなんか殺気のようなものが混じっているようなきもする
恐る恐る後ろに振り返った
(あ、目があった…てか髪の色凄いな染めてるのか?)
振り返った先にいたのは鮮やかなオレンジ色の夕陽を連想させるような髪をした男がにらんでいた。
殺気を向けていたのはどうやらこの男のようだ
「井上さんちょっと聞きたいんだけど…」
「ん?なぁに?」
「あのオレンジ頭の…」
「あぁ!黒崎君のこと?」
「反応早いね。まぁいいや、そんなことよりアイツどんなやつなの?なんかさっきから軽くにらまれてるんだけど…」
「え!?黒崎君はそんなことする人じゃないよ。普段はあまりはしゃいだり騒いだりしないし不良によく絡まれてるけど…ホントは面白くて優しい人だよ」