黒き力と白き力
□僕と君の物語第二話
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あの戦闘の後にやよいさんに色々教えてもらった。死神や虚のこと…虚は霊力の高い人間を襲う、どうりで自分が狙われるわけだ。やよいさんは虚に気を付けなさいと言っていたけど…でも、出来る限りは虚にかかわりたい…俺の記憶が戻るかもしれないから…
僕と君の物語第二話
出会いと再会
「ただいま〜」
「おうおかえり。どうだったこの町は?」
「別に、普通だったよ」
「…そうか…」
(なんだ?親父のやつ何か聞きたそうなかんじだな…)
しかし疑問を投げ掛ける前に親父の一言で話題が変わった。
「そうだ和喜、今日から住み込みでシスターが一人来るからよろしく!」
しばし思考停止…のち…
「はぁ?え?今何て?」
「だから住み込みでシスターが一人来るからよろしくって言ったんだけど…年はお前より上の18だそうだ。今必要なものを買いに行ってるからもう少ししたら帰って来るだろう」
そんな会話をしていたら…
「ただいま帰りました〜!」
「おっ!帰ってきた。お〜いちょっと!」
この親父…また何も考えずに決めたな
こっちに帰って来るときだって俺に日本に帰るって言ってきたのが帰国三日前だったし
それになにかイヤ〜な予感がするんだよな
なにもなければ良いけど…
コンコン
「失礼します」
そうこうしてるうちにシスターが部屋に入ってきた
……イヤ〜な予感は的中した
「…な、な、な、」
「初めまして和喜さん浮竹弥生と申します。よろしくお願いします。」
ヤツはさも初対面かのように挨拶をしてきた
「え、あ、よ、ヨロシク…」
「それではわたくし部屋に荷物をおいてきますので失礼します」
ヤツはそそくさと自分の部屋に行ってしまった
「じ、じゃあおれも、へ、部屋に戻ろうかな」
「なに焦ってんだオマエ…さてはシスターに惚れたか?」
「変なこと言ってないで仕事に戻んなよ!」
「へいへい分かりましたよ。…シスターに手を出すなよ」
「いいから早く行け!」
親父は笑いながら仕事に戻って行った
俺は急いでシスターの部屋に向かった
ガチャ
「おいちょっとどうゆう…」
そう言いたかったが目の前を見て固まってしまう。…着替中だった
「あんたねぇ…ノックぐらいしなさいよ!破道の一・衝!」
自分の部屋まで吹っ飛ばされました
「…で、何か用?」
着替えおえたやよいさんが言った第一声がこれ
「何か用って…こっちのセリフですよ!帰ってきたらいきなり家にいることになってるし僕に何か用でもあるんですかやよいさん!」
「別にアンタに用はないけど…実は私行くところがなくて…ね。アテにしてたヤツに‘今はいろいろ忙しくってムリッすよ’て言われてどうしようか悩んでたらさぁアンタの家の前に求人募集の貼り紙があったから行くとこないしここでいいかと思ってねシスターになったのよ」
なに事もなかったかのように笑いながら答える
「まぁ、そうゆうことだから…‘よろしくお願いしますね和喜さん’」
「うわ!しゃべり方気持ち悪!!」
なんてふざけたら
「あんた…よほど死にたいようね…ならお望み通りにしてあげるわ!破道の一・衝!」
今度は自分の部屋の中の壁際まで吹っ飛ばされました
「ま、このしゃべり方は他の人がいたら使うだけだから早く慣れなさいよ」
「はい分かりましたやよいさん」
下手に逆らったら殺されかねないのでここはしたてにでる
「あんたさぁ、そのやよい‘さん’てのやめてくんないあと敬語も」
「え?なんでですか?」
「何か好きじゃないのよ敬語が。本心でしゃべって無いような感じがして。あと自分のこと‘僕’とか言わないで気持ち悪いから」
「そんな理不尽な…」
「いいから!そうして。お父さんと話してるみたいにしてよねこれからわ。そのかわりにイイこと教えてあげるから」
本心では嫌だかイイことを教えてくれると言うので納得することにした
「わかりまし…わかったよやよい……さん」
「‘さん’つげしてるじゃない…まぁいいかそのうちなれるでしょ。それじゃイイこと教えてあげようかな」
「で、イイことって何?」
「それはね…鬼道です」
「鬼道ってやよい…がよく使うアレの事?」
「そ。よく使うアレよ。霊力あれば使えるはずだから和喜にはたくさん覚えてもらうわよ」