リクエスト1

□もしまた会えたら…
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もし…

もし…またキミに会えたら本当の思いを伝えるよ

だから…

だから…

もしまた会えたら…





「…井上遅い…な」




織姫が拐われそれを一護達は助けだした


数々の戦いを経て現世に帰ってきた


現世は別の場所に移動させた空座町はもどされてしまったが藍染たち破面達と隊長格の死神達の戦いは一時的に藍染達を撤退させることに成功した


撤退…といっても藍染の気まぐれのようなもので…


「君達に一日猶予をあげよう。明日私達は空座町に総攻撃をかける最後の一日を有意義に使ってくれ死神諸君」

そういうと撤退していった


それから各々の時間を過ごし始めた


死神達の大半は明日の戦いに備えて最終準備に取り掛かる


恋次とルキアは現世に残り二人の時間をすごしている



石田も小川と二人で…

チャドはなぜかしらないがカリンと遊びに出かけた



かくいう俺も井上を公園に呼び出している


時間は夜の八時で、少し非常識かも知れないが今日くらい非常識でもいいだろうとこの時間にした

…でも本心は違うホントは決心がつかなかったんだ。井上のこと色々聞くことに対しての決心が…


俺が色々きいて井上を傷付けるかも知れないと思うと…


それでももし今日で最後なら言いたい事だって言っておきたい。

後悔しないように






「黒崎君…遅れてゴメン」

もう冬の気配がしている秋の夜に寒く感じていたら井上が遅れてすまなそうにしてやってきた

「井上…わりぃこんな時間に呼び出して」

「別に大丈夫だよ」

「そっか…」








お互い沈黙になってしまう




「……井上…大丈夫か?」



「え?あ、うん寒くないし全然大丈夫だよ」

「そうじゃなくて…」

少し躊躇ったがやはり聞いておきたいので聞くことにした


「お前の心は大丈夫かって聞いてんだ…」



「………」



「藍染に拐われて、死神達には裏切り者扱いされて、助けにきた仲間が自分の為に傷付いて…井上は大丈夫なのか?苦しくなかったのか?悲しくなかったのか?お前の心は大丈夫なのか。」

そんな俺の問に井上は重い口を開いた


「大丈夫…って言ったら嘘になるかな。でも黒崎君達は私を信じてくれていたし死神の人達も信じてくれていた人もいたし浦原さんや夜一さん達も信じてくれてたし、だから…だから大丈夫!私は元気だよ、落ち込んでなんかいないから心配しないで!ね!」

そう軽く笑顔で言ってきた



しかし俺はその笑顔に…ほんの少しだが…腹がたった



「なんで…嘘つくんだよ井上…」



「私嘘なんか…」




「俺が何も知らねぇと思ってんのか!…お前が俺に別れを告げにきたのは知ってる。」


「!!」


「ウルキオラから聞いた。たった一人に別れを告げていいと、それをお前がどんな気持ちでしたのか。裏切り扱いされることも、みんなと二度とあえなくなることも、確実に殺されることも、全部わかったうえで…別れを告げたんだろ。井上がどれだけ苦しかったか…どれだけ悲しかったか…どれだけ辛かったか…俺の顔に涙の跡があった、あれ井上のだろ?それに直してくれた手が暖かかった…お前が心を込めて治してくれたんだろ?」


俺の言葉に井上は震えながら聞いている
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