武装錬金
□ブソレン・アナザーストーリー
あなたなる宴
3ページ/4ページ
「いっ…てぇ〜!!
何だいったい!何を踏んだ!……なんだこれ石?にしてはでかいし六角形だし…妙にデコボコしてるし…なんだろ?」
不思議がっている護
しかし背後に危険が迫ってきていた
……せぇ
……こせぇ
……よこせぇ…
「ん?背後から声が聞こえる。ま…まさか、ゆ、ゆ、幽霊…。ないない!そんなこと…」
ズル…ズル…
「なぜ引きずる音まで…よし!振り返ってみよう。1、2の3!」
バッ
「なっ、なっ…なんだ?!コイツ…」
振り返って見た物は人の様な獣の様な複雑な姿をしたナニかが血まみれで立っていた
「はぁ…はぁ…よこせぇ…」
「え…な、なんだ?」
「その…核鉄よこせぇ!!」
言うが速いかナニか分からない物がおそいかかってきた。
「う、うわぁ!」
やられるそう思ったしかし
「金風斬!」
ヒュン!
ザシュッ!
「ぎゃあぁぁーー!」
突如後ろからの斬撃が人の様な獣の様な複雑な姿をしたナニかをまっぷたつに切り裂いた
「私から逃げようなんて愚かねゴミが…あんたの章印の位置なんてとっくに知ってたわ。痛めつけてもなにも吐かないから狙わなかったけど、人に手を出すんなら話は別、サッサと死になさい」
「く…そ…アゲハ…さ…ま」
バシュウ!バシュウ!
わけの分からないナニかは泡のように消え去った
「さてと…あなた大丈夫?ケガはないかしら?」
「あ、うん特に…あれ?小早川さん?」
「あら…たしか…白石君だったかしら」
顔を上げ相手を見たらなんとクラスメートの小早川ミカであった。
学校では窓際の席で何時も本を読んでしずかにしているおとなしい女の子。しかしいまの彼女はその姿とはまるで別人のように殺気だっているし剣を振るっていた。
「よく私がわかったはね。あなたと話したことなかったはずだけど」
「あぁ、俺一度名前を聞くと覚えられるから…小早川さんこそよく俺がわかったね」
「私もあなたと同じで一度名前を聞くと覚えられる体質なの…」
ミカは話ながら護の手にしていた核鉄を見ていた
「そうだ!小早川さんこれなんだか分かる?さっき見付けたんだけど…」
「それ…分かるけど私にはどうしようも出来ないのよ。」
「?何の話?これただの石でしょ?どうするもこうするも元の場所においとけば…」
元あった場所に戻そうとしたら静かな声により止められる
「そうはいかないわ。それは凄いものよ。なんとかしないといけないものなのよ」
「なんとかって…どうすれば…」
「…いま管理人さんがいないから二年の武藤先輩と津村先輩あと転入生の中村先輩に相談してみなさい。答えがでるはずよ」
そう言うとミカは踵を返えして立ち去ろうとする
「ちょっと!小早川さん寄宿舎あっちだよ」
そう言うとピタリと立ち止まり
「私まだやることがあるから今日は帰らないわそれじゃ」
そう静かに言うと夜の暗闇に消えていった
護は何処にいくのか聞きたかったが余りに全身から殺気がムンムンと出ていたため何も聞けなかった
暫くその場で考えて取り合えず帰ったら言われた人達に相談して見ようとおもう護であった。
そしてこれが、核鉄・錬金術そして本当の小早川ミカとの出会いだった